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【中国新聞】月6日だけ営業の隠れ家カフェ、時を忘れて絶景にうっとり 広島県三原市の「宇宙カフェ久和喜」

2023年11月05日更新

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「忙しい日々を忘れてくつろいでほしい」と話す小武家泰造さん㊧と美幸さん。2人の背後には有竜島が見える

 月に数回だけ営業するカフェが広島県三原市幸崎久和喜にあると聞いた。瀬戸内海沿いの高台で車を走らせると「宇宙カフェ久和喜」に着いた。小さな看板はあるが、外観は2階建ての一軒家だ。「元々はお店をやるつもりはなかったんですよ」。小武家泰造さん(77)と美幸さん(60)夫妻が笑顔で迎えてくれた。

 広島市で長く暮らしていたが、泰造さんの定年退職を機に海の近くで「ついのすみか」を探した。美幸さんが勤めていた住宅設計会社の紹介でこの場所に出合い、無人島の有竜島を見下ろすロケーションに一目ぼれした。「どの部屋からも海が見えるように窓を配置しました」と設計した美幸さんは話す。

 2016年に移住。友人に「景観を生かして何かした方がいい」と勧められ、翌17年に1階でカフェを開いた。営業は毎月第1~3週目の土日曜。眺めの良さが評判となり、関東や関西から訪れる人もいるという。

 「船の往来や雲の動きを眺めていたら、時がたつのを忘れますよ」と泰造さん。時計のない部屋で、気付けば2時間以上もお邪魔していた。☎090(6418)8181。

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