TSSのふるさと通信員から届いた、三原市にある自然が作り出した不思議なスポットをご紹介します。
三原市の最高峰宇根山の麓には、傾斜のゆるい谷間に沿って、直径1メートルから7メートルに及ぶ大きな岩が重なり合って長く帯状に続いている場所があり「久井の岩海」と呼ばれています。「岩海」は、花こう岩が気候の影響を受け風化する過程で、岩の周りの軟らかい部分が雨などで流れ、中心の硬いコアストーンのみが残ることで出来たと考えられています。
全国的にも珍しく、学術上も貴重なものとして、1964年に国の天然記念物にも指定されました。
【訪れた人】
「まさか山の中にこんなに岩がたくさん。ちょっと考えられない。自然いうのはすごいですよね」
およそ22ヘクタールに及ぶ日本最大規模の「久井の岩海」には特に不思議なスポットがあります。少し耳を澄ませて音を聞いてください。かすかに水の流れる音が聞こえます。
「水音峡」といって、岩に耳を当てると、水の音が聞こえる場所があるんです。
どのくらいの量がどこからどこに流れているのかまだ解明されていません。
駐車場や遊歩道も整備されている「久井の岩海」。
夏は草が生い茂っているため、散策には、この時期がおススメだということです。
(TSSふるさと通信員:元石忠章・はなほ(H.D.A.所属))